比叡山は門徒宗に号令を出し各地で一向一揆を起こした。

 そこに本願寺の僧兵が紛れ込み武器を配り、武装集団となって暴れまわった。


 信長の元に領地を治める武将から苦情が殺到した。

「殿、各地で武装した一向一揆が暴れまわってるようです!」

 池田恒興が各地の状況をまとめて信長に報告した。

「え?なんで農民達が武装してるんだよ?」

 信長は首を傾げた。

「明智光秀、京より只今戻りました」

 京で将軍の周りを探っていた光秀が戻ってきた。


「おう光秀、久しぶりだな!元気だったか?」

「殿、そんな呑気な挨拶してる場合ではありません!

 比叡山の門徒宗と本願寺家が本格的に我々を排除する気です

 今起こっている一向一揆には本願寺が武器を提供しています!」

 光秀は義昭と比叡山と本願寺の関係を事細かく説明した。


「それは本当なのか!?

 おのれ腐れ坊主ども!罪のない農民をたぶらかしやがって!」

 信長は激怒した。

「殿!伊勢の北畠が一向一揆に紛れて尾張に攻め込んで来ました!

 鳴海城の林殿が応戦しています!」

 各地で情報を収集していた秀吉が飛び込んできた。

「何だとっ!?

 猿!恒興!みんなを集めろ!対策練るぞ!」

 信長は緊急会議を開いた。


 会議の冒頭、信長はすぐに指示を出した。

「利家!猿!

 お前達はすぐに兵を率いて北畠を追い返えしてこい!」

 前田利家と秀吉はすぐに出陣した。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る