第Ⅳ章 ―破滅―
1話 本当の犯人は?
1-1
「この学校の中に、お前をやめさせようとしてるヤツがいる」
―――青空の下。
その清々しい天気とは反対に、ピリピリと張り詰めた空気が屋上には漂ってて。
「………っ……!!!!」
そんなの嘘だって否定したいのに、夕微の瞳とか龍の表情がそれを言わせてくれなくて…その場に力無く座り込む。
「…歩」
見下ろしてくる夕微に、ただ沸き上がってくる不安を口に出す。
「俺は……どうすればいいんだよ……」
「………」
「誰を信じればいいんだよっ…!!」
――みんな、仲間だと思ってた。
アタシのことをよく思ってない奴がいたとしても、敵の"ブラビ"に言って"疾風"とやり合わせるなんて……。
そんな、青学みんなを裏切るようなことをさせるほどの恨みを買った覚えはない。
それだけじゃなく、あんな風に校長まで使うなんて――……。
「必死」
と、まるでアタシの心の続きを言うかのように龍が言った。
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