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第38話
そんなある日の放課後。
友梨と帰るために下駄箱で待っていると、そこにサツキ先輩と雪先輩がそろって現れた。
私の姿を見て「あ」と声を零したお二人に、私はぺこりと一礼する。
その後ろから、ゆっくりと蓮先輩が歩いてきてるのに気づいた。
ものすごく平静を装っていたけれど、心の中では心臓が大暴れしていて、
好きだって実感してしまったら、やたらと意識してしまうみたいだ。
「こ、こんにちは」
思わず声がどもってしまって、物凄く恥ずかしい思いをする。
「愛那ちゃんだ〜こんにちは」
雪さんは無邪気に笑って、そう言ってくれる。
三人が同じ空間にいると、本当にオーラが神々しくてまぶしい。蓮先輩は眠そうで、機嫌が良くなさそう。
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