第7話

だって、だって、


信じられないくらいのイケメンがそこにいたんだから。




「え…あ、あの」


「・・・なんだよ?」




言葉にならない声をだし、呆然として固まる私たちにその人は首を傾げる。




「な…南条、蓮…?」


「あぁ、そうだけど…つか何?」




確信を持っていたに等しいけど、やっぱりこの人が南条蓮なんだ。ブスッとして不思議そうな顔をしている。




「なんで俺の名前知ってんだ?」




信じられないくらいイケメンだしガッチリしてないし、見た目からしたら全然喧嘩が強そうではなかった。


黒い学ランのボタンを一つも止めず、白いシャツを露にしているあたりはヤンキーっぽいけど。


もはやそんな着こなしもトータルしてカッコ良く見えた。

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