第6話

「見たくなくは…ない」


「でしょ!」




ヤンキーに興味はないが、イケメンならおがんでおきたいのが女子の性分。


仲良くなるとかそういうんじゃなく、ただ“見てみたい”という好奇心だ。




「その人の名前は?知らないの?」




名前さえわかれば、顔くらいは見れる筈だ。名前に反応して彼を見つけられるだろうから。




「えーとね、確か…」




あたしはすっかり、その人の“顔”に興味津々だった。




「…南条、蓮!」


「…あ?」




友梨がそう叫んだ途端、後ろから低く響く声が聞こえた。




「「え?」」




私たちはすぐに振り返ったがそこにいた人物の姿を見て驚愕する。

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