第六話 トンカツ屋で最高のランチを食べよう

 本日は休みの日。


 ちょっとお高いトンカツ屋に来てしまった。


 名称は『KRK』という超有名なトンカツ屋だが、まさかのフードバトルをすることが出来そうだ。


 マッチングする。


 するとまたもや女性。


「あなたが対戦相手ね」


「おうっ……」


 なんか暗そうな女性だな。対戦相手の名前はメデューサ。


 なんという名前だ。石化してくるんじゃないのか。


 そんなわけで対戦が始まる。


 ルールはローストンカツ定食をどれだけ45分で食べれるかだ。


 バリバリ行くぞ。


 ローストンカツ定食が運ばれてくる。


 さっぱりとしたキャベツを口に含む。


 ベジファーストは忘れない。


 だがこの肉厚なカツ。


 トンカツがなかなかに豪勢だ。本当に旨いトンカツが食えるのがこの店の自慢だ。


 ご飯が止まらない。


 だが対戦相手のメデューサもトンカツを頬張る箸の手が止まらない。


 どんどん食らいつくメデューサはトンカツを次々と口の中に入れる。


 そして定食一皿目を完食してお替り。


 俺も負けずとお替りだ。


 そしてロースかつ定食が二皿目が到着してさらに箸が止まらない。


 どんどん食べる。食べ続ける。


「あなたやるわねなかなかの速さねふっふふふふふふっふうふうふふふふふ」


「ああお前もな!」


 どんどん食べつつける。


 そして両者5皿目になる。


 俺はまだ食べられるがそろそろ遅くなるメデューサが。


 だがスカートのチャックをおろすメデューサが本気モードになる。


「まだいけるわよ」


「やるな!」


 そうして食べつつける。


 トンカツのカツが途轍もなくジューシーで旨い。サクサクの衣だ。とてもじゃないが俺は味わってる暇がない。


 だが美味いのだ。さらに食べ続ける。


 もっと食わせろ食わせろ。


 そして残り時間が5分になった。


 俺は8皿目、メデューサも8皿目。


 両社お互い互角と思われた。


 俺はスキルを使用。


 胃袋拡張をしてさらにデッドヒートを繰り広げる。


 だがメデューサもスキルを使用した。


 俺の動きが阻害される。


「石化擬きの光線」


「なんだと……!?」


 俺の動きがゆっくりとなる。


 だが効果は1分ほどで解除された。


 なんというスキルだ。


 まさにメデューサだ。


 そしてなんとか勝利した。


 俺が9皿目が食い終わり、メデューサは9皿目の途中だ。


【勝者、SHIN!】


 フードポイントを200獲得した。


 どんどんフードポイントの獲得量が増えていくな。


「あなたなかなかやるわね……じゃあこの後スイーツでもいかが?」


「遠慮しておきます」


「あんいけず」


 そうして俺はさらにフードバトル道を突き進むのであった。

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