もし外宇宙を人間が生存したまま渡っていけるほどに高速な宇宙船が開発されたら、暦はどうなるのでしょう。特殊相対性理論が示すように、宇宙船が高速であるが故に惑星・地球とは時間の経過がずれます。地球から切り離された、船内独自の暦を持ちます。持たざるを得なくなります。持たざるを得なくなった。その不可抗力。外界つまり宇宙はより厳しく、船内に留まることが生存への最適解であり抗えはせずとも。記憶と命のある限り。人のどうしようもなさをユーモアに包んで語ります。