第4話 カラオケ

次の日、カラオケへ行った日


土曜日、待ちに待ったグループLINEのやり取りを経て、ついにカラオケに行くことが決まった。

夏樹も参加することになり、僕は朝からウキウキしていた。

「今日は絶対楽しむぞ!」

心の中で決意しながら、午後の約束の時間に合わせてカラオケに向かった。


カラオケボックスに到着すると、すぐに夏樹、そして美穂さんや美咲さんも来ていた。

「おっ、和真!来たか!」

翔太が手を振りながら声をかけてくれた。

「待たせてごめん!」

僕が少し焦りながらも、席に座ると、夏樹が笑顔で言った。

「和真、今日は思いっきり楽しもうね!」

その言葉が、何だかすごく嬉しくて、少し胸が温かくなった。


みんなでメニューを見ていると、最初に歌う曲が決まった。

「じゃあ、みんなで歌おうか!」

翔太が言うと、最初に選んだのは、僕の大好きな「セブンスター」の曲、「未来を俺は」だった。

これは僕が好きな曲で、夏樹がセンターを務めている代表曲でもあった。

「えっ、これ歌っていいの?」

僕は少し驚きながら言ったが、翔太が笑って答える。

「もちろん!和真が歌うんだろ?」

「あ、ああ…」

自分の推しの曲を、みんなの前で歌うなんて、ちょっと緊張したけど、同時にワクワクもしていた。


夏樹も美穂さんも、僕が歌うのを楽しみにしている様子だ。

僕は小さな声で「未来を俺は」のメロディを口ずさんだ。

「よし、頑張ろう!」

カラオケが始まり、曲が流れると、僕は少し声を出し始めた。最初は震える声で、うまく歌えなかったけれど、徐々に声を出せるようになった。

「未来を俺は…」

何度も練習して、少しずつ声を大きくしていく。

「大丈夫だ、俺ならできる!」

心の中で自分を励ましながら、歌うのに集中していた。


途中で美穂さんがニコニコしながら聞いていてくれて、僕がうまく歌えてきたことに気づくと、「和真、意外と歌うの上手だね!」と声をかけてくれた。

その言葉に、少し自信がついてきた。


「和真、すごく良かったよ!次、何歌う?」

夏樹が目を輝かせながら言った。

その言葉に、僕は少し照れながらも、「ありがとう、次は…えっと、」と、次の曲を考える。

「じゃあ、次は美穂さんの歌う番だね!」と、美穂さんにマイクを渡しながら言った。


その後、美穂さんや美咲さん、みんなが順番に歌い、それぞれの曲が終わると、場の雰囲気がどんどん楽しくなっていった。

「和真、今日はすごく楽しいね!」

夏樹が嬉しそうに言ってくれる。

その言葉に、僕はちょっと照れながらも答えた。

「うん、すごく楽しい…こんなに楽しいカラオケは初めてだよ。」


時間が経つにつれ、みんなの歌声と笑い声でカラオケの部屋は盛り上がり、僕もすっかりリラックスしてきた。

「次、みんなで歌おう!」

僕が提案すると、みんなも賛成してくれ、数人で「未来を俺は」をみんなで歌うことに。

みんなで歌うと、さらに楽しくて、音楽の力で一層心が一つになるような感覚がした。


カラオケが終わると、みんなで帰る準備をしていた。

「和真、今日は本当に楽しかったね!」

夏樹が微笑みながら言った。

「うん、ありがとう。楽しかったよ。」

「今度、プライベートで行ってみる?和真、歌うの上手いから。」

夏樹が冗談っぽく言ったのに、僕はその言葉にドキドキしてしまった。

「本当に?でも、またみんなと一緒に歌いたいな。」

僕はちょっと照れながら言うと、夏樹がニッコリ笑って言った。

「次はもっと練習して、完璧に歌わせてね!」

その言葉に、僕はますます練習したい気持ちが強くなった。


帰り道、夏樹と美穂さんが僕と一緒に歩いてくれて、何気ない話をしながら楽しい時間が続いた。

「明日も楽しみだな…」

心の中で、次に会える日を楽しみにしていた。

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ナンパされてる女の子を助けたら自分の推しだった。 ポルノハブ @takenokogohann

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