俺だけ、無限に強くなれる件について〜最弱からの成り上がり

第5話 最強の冒険者へ

真生は、ダンジョンの中で数多くのモンスターを次々と倒していくたびに、その力を確実に増していった。最初のうちは、少しずつレベルアップし、強くなっていく実感を得ていたが、「経験値1000倍」「レベルアップ必要経験値1000分の一」のスキルが発動してから、その成長速度はまさに異次元だった。

モンスターを倒すたびに得られる膨大な経験値により、真生のレベルはどんどん上昇し、数週間後にはすでにレベル200を超えていた。どんなに強いモンスターでも、真生にとってはただの練習台のように感じられ、簡単に倒してしまう。彼の攻撃力、敏捷性、そして防御力は、他の冒険者の追随を許さないほどに高く、どんな敵も一撃で倒せるようになっていた。

その姿を目の当たりにした他の冒険者たちは、真生がダンジョンに足を踏み入れた当初の弱々しい少年だったとは到底思えなかった。最初は、ただの「運の良い冒険者」として見られていたが、数日後にはその強さを疑う者はいなくなった。真生の名は、ダンジョン内で既に伝説となり、ランキングの上位に名を連ねるようになった。

真生の成長とその効果

「おい、見てみろよ、あの少年。レベルがどんどん上がっていってるぞ！」

「ほんとだ…どうなってんだ？あんなに速くレベルアップするなんて…」

ダンジョンの中で、真生の成長を見ていた冒険者たちはそのスピードに驚愕していた。彼のレベルアップのスピードは、異常すぎて誰もが理解できなかった。最初に出会ったスライムを一撃で倒し、レベルを急上昇させた真生の姿は、今やそのダンジョンで誰もが恐れる存在となっていた。

「見ろよ、あの少年… レベル100だぞ？他の冒険者が80程度のレベルでやっと戦ってる中で、ありえない速さでレベルアップしてる。」

他の冒険者たちは、次第に真生のレベルに恐怖を抱き始めた。彼の実力は、次第に伝説となり、ダンジョンの中で戦うすべての者たちにとって、最も恐ろしい存在となった。

真生の無双

ある日、ダンジョンの最深部で、真生はついに最強のモンスター、**「ドラゴン」**と対峙することとなった。これまでに数百匹ものゴブリンやオーク、さらには魔物たちを倒し続けてきたが、ドラゴンはその名の通り、他のモンスターとは比べ物にならない強さを誇る最強の存在だった。

「おい、久保田、大丈夫か？」

竹迫大和が真生の横に立ち、心配そうに声をかける。

「大丈夫、もう怖くないよ」

真生は冷静に答える。彼はその自信に満ちた目でドラゴンを見据えていた。かつて、彼がダンジョンに来たばかりの頃には考えられなかったことだが、今ではドラゴンですら倒せる自信を持っていた。

ドラゴンは、巨大な体を揺らしながら、火を吹き上げて真生に向かって突進してきた。その猛攻に、大和は一瞬怯むが、真生は冷静に動きを予測し、ドラゴンの攻撃をかわしながら反撃を繰り出す。

「うおおおお！」

真生は、今までの努力と成長を信じ、全力で振り下ろした武器をドラゴンに向かって放った。その一撃は、まるで雷鳴のように轟き、ドラゴンの鱗を貫通し、体力を一気に削っていった。

「これが…最強の力か！」

真生はその瞬間に感じた、圧倒的な力の流れに酔いしれながら、もう一度攻撃を繰り出す。

ドラゴンは強大な力を持つ存在であったが、真生のレベルと能力は、もはやその力を上回る存在にまで成長していた。数分後、ドラゴンは倒れ、真生はその倒れた姿を見届けると、満足げに息をついた。

「倒したぞ…！」

その瞬間、真生のレベルはレベル120に達し、手に入れたステータスポイントをすぐに振り分けて、さらに強化を続けた。これで、真生はダンジョンの最強冒険者として名を馳せることになった。

世界最強の冒険者

真生の名は、もはやダンジョン内だけでなく、全世界に広まりつつあった。彼の戦績とその力を示す証拠として、次々と彼に挑戦してくる冒険者たちが現れるようになった。しかし、いかなる強者も真生の前では瞬く間に倒され、その名前はますます高まり続けた。

「お前、久保田真生か…！あの世界最強の冒険者か…」

「すごい…！あの伝説の…！」

「本当にあの少年が最強だなんて…」

真生の名は、各国の冒険者ギルドや、ダンジョンの管理者たちの間でも語り継がれ、ついには世界中の冒険者たちにとって、目標となる存在となった。

真生は、その強さをただの力ではなく、冒険者としての義務や使命感を胸に、ダンジョンを探索し続けた。数々の強敵を倒すたびに、彼の力はますます増していき、やがて彼は「世界最強の冒険者」として、歴史に名を刻む存在となった。

そして、真生の冒険はまだ始まったばかりだった。