もう願わない

 甘い毒を痛み止めにしていた、ゆるやかな自傷のような処方だった。ダークモードの世界の隅、必死に抑えていた不安がぽろぽろ溢れ出して、知りたくなかった感情を見つけてしまう。仮初の安寧にはもう縋れない、痛くて、痛いけど、手を放す。落ちる星。もう願わない。

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