私事ですが、コンビニでアイスを買ったら「あたり」が出たんです。
でも景品を貰うには佐賀まで郵便を出さなきゃいけなくて、しかも発送には2か月かかるっていうんです。
「2か月か……たかだか500円だしなぁ」と思って結局送らないことにしました。
人生って、こういう小さな、ごくごく小さな葛藤の連続ですよね。
そもそもアイスを買うべきかの葛藤。自分の空腹度合い、財布の重さ、家に帰るまでに溶けてしまわないかの算段。
あたりくじが出たときの葛藤。当たってうれしい。500円なら商品代を引いてもプラスになるな!って気持ちと、佐賀まで封筒一通を送るとか面倒くさ!って気持ちがぶつかる。
そういう気持ちの対比、対立があるからこそ、キャラは「血の通った人間」になる。
この創作論はそういう「生きたキャラクター」を生み出し、ストーリーの中でどう描くかを丁寧にまとめたものです。
これから書く人、キャラを動かすのに悩んでいる人、もうそこそこ小説を書き慣れている人も、一度は読んでみることをオススメします。