SW2.5 燭台CP

ベーゼン

第5話『この夜が明けるまで、あと百万の祈り』

※ふせったーが分からなかったのでカクヨムにて感想になります。

 参加者にしか分からないと思いますので、ご注意ください。


■シナリオについて

今回のGMはシアさん!スポットはパオロとリウムでしたね。

『人間とアルヴが力を合わせて竜を狩る国』

ここだけ聞いたら良い話なのですが、着いてみると世界の滅亡を魔神語で祈っており、衝撃を受けすぎましたわ。ところどころCOCのホラーなのですよ。本当。

ジオマンサー技能であらわになった目だったり、牢獄のカットインだったり凄すぎて流石シアさんというしかありませんでしたね。


今回の悪役であるレジーム。魔神を倒してほしいことは話されてますが、

彼が国を救った後どうしたいかが、ふわっとしていたのですよね。


「どのみちこの体制が続く限り、君たちはこの街から出られず……飢え死にするか、世界の破滅を祈りつつひもじい生活を続けるかしかないんだ」


君たちはするしかないよね?という聞き方だったので余計だったかもしれません。

気持ちよく裏切られましたわね!!

駄々こねたというか時間をかけすぎたのは申し訳ない。


お着換えタイムではついつい可愛い立ち絵を作ってしまいましたが

まさか磔からの石投げだったとは……なかなか刺激が強かったですわ。

色々な展開が目新しく変わっていったので、一日ワクワクしながら楽しむことができました!リウムの回想シーンはほんとエモすぎましたわ……泣ける。


戦闘ですけどエネミーがどれも強いし独特で楽しかったのですわよ!!

本当にSWGM初心者か首をかしげてました……

これはもう、未来の魔王シアさんですね。


■夜会話について

①【リウム&エルイード』

前回覚醒したエルイード。その後のアンジェリカとの様子をリウムが問いかけるシーン。やはりリウムも気づいていた様子です。


「うん。だってこれからは正面からあの子と向き合えるもの」


前向きに答えるエルイード。家族について語るエルイードに対し、いつか捨てられるのではと考えてしまうリウム。関係性が薄い人から切り捨てられる。

家族という聞こえの良い響き、それがまるで自分には手が届かない存在のように。


「私は……どうしても1人を危険な状況に置いていくなら、一番強くて、一番信頼できる人にするかもしれない。どんな状況でも、絶対に帰ってきてくれるって信じられる人」


エルイードのこの気持ち。

全員助からない状況は必ず来ることは分かっていて、それでいて誰も死んでほしくない。その気持ちがひしひしと伝わってきました。

この選択は一話ではできなかったと思います。一人で置いていくことさえ拒んだのではないでしょうか。それだけ信頼していることなのかなと思いました。


世界のどこかに安心して過ごせる場所があったらいいな

少しずつ希望を見出したリウムくん。

光に染まり始めて私もにっこりしてしまいました。


②【パオロ&ルヴァイア】

ルヴァイアって本当に聞き上手ですよね……。

レジームに対して怒っていた理由を愚痴ってしまいました。


「アルヴが助け合って生きる国を見れば」

「リウムが吸精できるようになるのかなって」


そう願って訪れたのに。そう嘆くパオロを見て、勇気づけるルヴァイア。

ずっと悩んでいた問いにも答えてくれましたね。


「友達になるなら、深く知って背負う覚悟が必要だと」

「もし背負ったのなら、リウムの気持ちは軽くなる……のですかね」


すぐにリウムと察するのが流石ルヴァイアですよね。

いつでもルヴァイアは背中を押してくれました。兄貴すぎますよね。本当。

この言葉のおかげで、リウムとのシーンが生まれたと思います。


③【マリン&アンジェリカ】

マリンからアンジェリカへエルイードの事を問う会話。


「人は、いつか大人にならなくちゃいけませんから。

 子供でいられる時間も、ずっと続くわけでもなし」


自分自身が大人へと変わった。だから1人立ちを始めている。

そんな返しに対し、大人になっても妹のままだと話すマリン。


アンジェリカにとってエルイードは救いそのもの。

キャラクターシートにも記載がありますが、信仰に近いものをもっています。

前回の夜会話にてエルイードがアンジェリカを亡くなった婚約者の代わりとして見てしまったと発言がありました。

どこかで見たことがあると思ったら、【幕間の福音】ですね。


「自分のせいで傷付けてしまった、ごめんなさいと。

言葉はわからなかったけれど、その子がそう言っている気がした。

そしてようやく、その子の、怯えの消えた瞳を見て。

今頃になって、本当にようやく気付いたのだ。

亡くなった彼によく似た、淡いブルーの瞳に。」


「私が泣いている間、その子はずっと私の頬を撫でてくれていた。

世界で一番不幸で苦しかったわたしには、それがただありがたかった。」


幕間を読み返して気づくことができました。

アンジェリカはエルイードと出会ったときから、

自分自身の役割を決めており、それを演じていたんじゃないかと。

そう思うと周りが考えるよりも、大きな想いですよね。


居場所が欲しかったアンジェリカにとって

婚約者の代わりを演じれる間は家族だった。


四話にてエルイードが覚醒したことにより、

アンジェリカはエルイードの頬を撫でる必要がなくなってしまいました。


出会った当時から決めていたとすると、

アンジェリカにとって演じることがエルイードへの恩返しだったのでしょうか。

それともアンジェリカ自身が家族が欲しかったのでしょうか。


どちらにせよ、アンジェリカは一人立ちする選択を選んでいます。


乗り越えたエルイードに対して、邪魔になるという判断なのでしょうね。

アンジェリカとエルイードがどう話し合うのか気になるばかりです。


■Qパオロは聖印をなぜ捨てなかったのか。

単に折れたくなかったのだと思います。

聖印を持っている以上、皆と共に戦う事ができる。

正直言うとライフォスの教えは色々あって、

受け取り方によって変わってくることを冒険の過程で痛い程身に沁みました。


だから信仰は捨てても良い。

捨てたところでライフォス様は見限らない。


そんなことはわかっていました。

でも、逃げたくなかった。

石を投げてきた人の気持ちも分かっていたからだと思います。

「満たされましたか……?」

と聞いたのは投げた人たちに気もちが晴れない事を分かってほしかったから。

うまく言葉で伝えられませんでしたね。


■リウムとパオロについて

「……オレが、オレが吸精なんてしなければ

 あいつが、死ぬことは、逃げたんだ、何もかも

 あいつからも、自分からも」


「誰よりも逃げてたのは、オレだったんだ……」


真実を話し始めるリウム。その様子を見てどう声をかけるか悩みました。

リウムが吸精を嫌いになったきっかけ。それを聞いて目を覚まさせるために叩くのも一つの選択だと思います。でも、それだと乗り越えたと言えるのかなって。


パオロ自身、彼が求めるものに対しての答えはずっと分かっていました。


「友達になれたなら、もっと深く知って背負う覚悟が必要って」

「過去の事聞けて良かったです」

「これで"友達"になれましたから」


リウムが話してくれたから"友達"になれる。

あの夜話してくれた想い、今なら全部背負うことができる。

確かにリウムの友達のハードルは高いです。

それはルヴァイアが言った通り、”人間不信”だから。


「……いいのかよ、オレ、ひどいこといっぱい言ったのに

 オレがお前に触れても……」

「お前は、いなくならないでくれるのか…?」


リウムの問いに対して

パオロは真正面から行きました。


「あの時は言えませんでしたが」

「今なら全部背負いますよ」


一緒にご飯を食べて、戦って、踊りを踊って――

今ならリウムの全部を背負っても良い。

死んだとしても、リウムと友達になって死にたい。


「リウムは違うのですか?」


今までの思い出をリウムへも問いかけました。


「……くそっ、ずるいよ、それは。

 だったらオレも、もう逃げねぇ」


ここのリウムの返答が本当好きでしたね。

高いハードルだからこそ、正面から行きたかった。


その後パオロが兄になりましたが、

またいつもの通り口喧嘩を続けて欲しいですわ。

兄と弟が入れ替わるのもまた面白いと思います。


感想は以上になります。五話になってやっと書く遅さでごめんなさいね!!

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