村の現状を知る → 生活水準が低すぎる

 食事を終え、少し落ち着いたところで、俺は改めて村長と向き合った。


「さて、お前さん……どこから来たんじゃ?」


 村長が湯呑みを手にしながら、じっとこちらを見つめてくる。

 村人たちも、それぞれ興味深そうに俺を観察している。


「ええと……まあ、ちょっと遠くの村から……」


 適当にごまかす。


 というか、ここがどこなのかも分からない俺が、正確な地名なんて言えるわけがない。

 幸い、村長は深く追及する様子はなく、「ほう……」とだけ呟いて、湯呑みを口に運んだ。


 だが、俺の方は気になっていることがある。


「……あの、少し聞いてもいいですか?」


「なんじゃ?」


「この村、結構……生活が厳しそうですよね。」


 俺がそう言うと、村長は眉をひそめた。

 周囲の村人たちの表情も、どこか陰る。


 やっぱりか——


 この村に入ったときから、どこか違和感があった。


 家々は古く、壁のあちこちにヒビが入っている。

 道端には、痩せ細った犬が寝そべっていて、人々の服も薄汚れている。

 子供たちの頬はこけ、老人たちはやたらと咳き込んでいた。


 俺の知る限り、これは典型的な"貧困の村"の特徴だ。


「まあ……そうじゃのう。」


 村長は静かに湯呑みを置くと、しばらく考え込んでから口を開いた。


「この村はな、かつてはもっと豊かだったんじゃ。しかし、ここ数年でどんどん厳しくなってな……。」


「具体的には?」


 俺が尋ねると、村長は少しずつ話し始めた。


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