手紙形式の文体で恋愛と友情の間で揺らぐ青春の苦しみが、短文に凝縮されていてお見事だなと思いました。
好きになった人が自分じゃない別の相手に惹かれる瞬間。もう相手がその人を目で追ってるのがわかるから、すごく胸が切なく苦しくなります。
秋の紅葉がこの作品の雰囲気とすごくマッチしていて、片思いはしんどいけれど、ライバルへの思いやりや片思いならではの苦みや嫉妬、物思いにふける気持ちもそれはそれで悪くない(むしろ素敵)と思いました。
落葉の季節に素晴らしい短編を読ませていただいてありがとうございました。今日は1日、秋の物思いにふけりたいと思います。
「月下に桜花濡れて天使降る」のスピンオフ。
(未読でも問題なく読めます。)
切ない片想いが綴られます。
ヒロインは、とある男性を好きになります。
でも、その男性は、運命的に、転校生を好きになります。
ヒロインは、苦しみます。
転校生の女の子を、嫌い、と思います。
でも……。憎みきれない。
ヒロインも、素敵な女の子で、転校生の女の子も、素敵な女の子だから。
とってもピュアな想いがつづられています。
ぜひ、ご一読を!
そして、このショートストーリーの雰囲気が気に入ったら、ぜひ、「月下に桜花濡れて天使降る」もご覧ください。このヒロインが誰で、どのような恋をしているのか、良くわかりますよ。
本作は切なくも美しい青春ラブストーリーです。主人公である「私」は、ある冬の日に彼と出会います。静かに、しかし確かに育まれていく彼への想い。その純粋な気持ちは、時を経ても変わらぬものとして彼女の中にあり続けます。
彼女の視点から語られる淡い恋心と、その思いが報われることのない切なさ。新たな転入生の登場によって三人の関係は大きく変化し、彼女はさまざまな感情に揺れ動きます。その中で彼女が自らの気持ちと向き合い、選択をする姿が描かれています。
恋愛の切なさをリアルに描きながらも、恋する気持ちの素晴らしさを肯定している点がこの作品の魅力です。「私」が感じる痛み、嫉妬、諦めきれない思いが、まるで自分の心の奥底を覗かれるように繊細に描かれています。好きという気持ちを大切に持ち続けることで、いつか大輪の花を咲かせる日が来る。報われない恋の中にも希望を見出す力強さを感じさせます。
甘酸っぱいだけでなく、ほろ苦さも伴う青春の一ページ。読後には、叶わなかった恋もまた人生の大切な宝物であることに気づかされます。
中学三年から高校三年まで、ずっと思い続けている彼は、いつか振り向いてくれると信じていた。
でも、突然現れた一人の女の子によって、心がかき乱されてしまう。
みずみずしい多感な少女期の甘酸っぱくも切ない思いがいっぱいに詰まった素敵な作品です。
星の数ほど女も男もいるのに、互いの思いが叶うなんて、恋愛が成就するなんて少ないんですよね。
主人公の女の子は決して叶わないと知りながらも、好きという気持ちを持ち続けます。
それは痛みを伴うほど大変だけど、とても大切なんです。
あのウィリアム・メイクピース・サッカレーの言葉が効果的に使われているのも素敵ですね。まさか原文が来るとは思いませんでした。
女の子の思いは決して色あせることなく、いずれ糧となって大きな花になる。
前向きに歩んでいく少女に、感情移入して思わずがんばれ!と言いたくなる作品です。
1800文字程度です。これは必読ですよ!
「叶わない好きって」は、高校受験を控えた主人公が書店で出会った彼に対する片思いを描いた短編小説です。
彼と出会った瞬間から、主人公の心は彼に向かって一直線。
しかし、彼には別の好きな人がいて、主人公の気持ちは叶わないままです。
高校に入学してからも彼に対する想いは変わらず、いずれ振り向いてくれると信じていましたが、一人の転入生の登場で彼の心はさらに遠のきます――
この作品は、片思いの切なさや成長をテーマにした感動的な物語です。主人公の一途な気持ちと、その気持ちが叶わない現実がリアルに描かれていて、共感と切なさを呼び起こします。
また、主人公が成長し、自分の気持ちを受け入れる過程が丁寧に描かれており、人間関係の複雑さや感情の揺れ動きを考えさせる作品でもあります。
リアルな感情の揺れ動きと切なさを、ぜひ感じてください!💔✨