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「ハカセ、今度は何を造るの?」
「もう何も造らないさ。自己満足だけで無限に頑張り続けられるほど、僕の心は強くないんだ」
ロボットは不思議に思った。
博士は自分を造り上げた。
自分以上のロボットを過去にも未来にも見たことは無い。他の発明品だって、誰にも造れないものばかりだった。
「まるでシュレディンガーの猫、だね。キミという観測者を生み出さなければ、とっくの昔に僕は消えていたのかもしれない。最後の悪あがき、ってやつだったんだなぁきっと」
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