人の心が行き着く場所「」

何藻無

　主人公は、そこら辺にいるような、アニメが好きで、ゲームが好きで、ラーメンが好きな男の人だ。そんなごく普通の男の名を「ダフィ」と名付けよう。堕落の「ダ」と普通の「フ」、そしてダサイの「イ」でダフィだ。そんなダフィは学校生活でも、好きなように遊んで、勉強はテスト前日に、分からない問題は友達に全て教えてもらっていた。そして無事学校を卒業し、仕事に就職できた。仕事場では、上司も同期も、会社も全て優しく、福利厚生がとても良かった。そんな優しい職場に甘えてしまい、何も学ばず、何も目標を立てず、何も頑張らず、ただその場しのぎで生きてきたのだ。それでも、ダフィは何も感じず、ただただ、仕事をアルバイト感覚でこなし、終わってから、好きなご飯を食べて、好きなアニメを見て、好きなゲームをして、たまに猫カフェに行って、そんな日々を過ごしていたのだ。

　何も学ばなくても怒られない。言われたことだけをやって、あとは空いてる時間を趣味に費やす。あの時は、とても自由で楽しかった。そんなダフィにも、転勤をする時がし来たのだ。