第26話

「僕の6人の恋人」26


カイ「あぁ"…?話すことなんかねぇよぉ"…!」


僕「・・・」


カイ「俺は何も守れなかった…ただのクソ野郎に成り下がった男だよぉ"…!」


僕「・・・」


カイ「誰も俺のことなんか覚えちゃいねぇ"…」


カイ「誰も俺のことを見てくれねぇ"…」


カイ「そんな人生を…真面目にやってられっかよぉ"…」


僕「・・・」


カイ「俺は…俺が存在する意味を持ってなくちゃいけねぇんだよぉ"…」


僕「だったら破壊的な行動はやめるんだ!」


カイ「うるせぇ"お前に何がわかるぅ"…!」


僕「喪は今も君を待ってるんじゃないか…?」


カイ「!」


僕「喪は今も"君の助け"を…待っているんじゃないのか…?」


カイ「・・・」


カイ「無理だ…俺はもう戻れない…」


僕「そんなことはない…それに君の助けを必要としているのは喪だけじゃない…」


カイ「・・・」


僕「ゆいも…アキラも…カーリーも…みんな君のことを待っているはずだ…」


カイ「!」


カイ「・・・」


僕「・・・」


カイ「本当に…まだやり直せるのか…?」


僕「あぁ…もちろんだ」


カイ「・・・」


カイ(なぁ…カーリー…俺にもう一度だけチャンスをくれないか…)


カイ(俺に…更生の余地を与えてくれないか…?)


カーリー(・・・)


カーリー(次はないからな)


カイ(そうか…ありがとう…)


僕「どうだった…?」


カイ「一度だけチャンスをくれるってさ…」


僕「よかったね」


カイ「あぁ…秋斗にも迷惑かけちまったな…すまねぇな…」


僕「全然気にしてない…って言ったら嘘になるから…まぁこれから頑張ってね!」


カイ「あぁ…ありがとな…」


つづく…

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