第20話
「僕の6人の恋人」20
喪「そして…僕が辛さを抱えきれなくなったら…また新たな人格が生まれていった…」
喪「2番目の人格の名前は"カーリー"…」
喪「僕の感情の一部から生まれた人格だ…」
喪「最初は社会に対する恨みと憎しみを露わにしていた…」
喪「この理不尽な社会に一矢報いるために生まれた人格だった…」
喪「僕の代わりにいじめっ子にやり返せる強さを持っていた…」
喪「だけど…それは逆効果だった…」
喪「ある日…ゆいが担任の先生に呼び出された…」
喪「担任が言うにはゆいがクラスメイトをいじめているという話だった…」
喪「もちろんゆいにはそのときの記憶はない…だからこそゆいは反論した…」
喪「だけど…担任は聞き入れてくれなかった…」
喪「ゆいからすれば自分がいじめを受けているはずなのに…自分がクラスメイトをいじめていると責められている状態…」
喪「僕ですらこんなにも酷い仕打ちは他に見たことがない…」
喪「そして…3番目の人格"るうと"が生まれた…」
喪「るうとはまだ幼い子供だったし…ゆいの身体を乗っ取る力も持っていた…」
喪「それがあまりにもわかりやすかったから…両親がゆいを精神科に連れて行った…」
喪「そこで受けた診断は…"解離性同一性障害"…別名、多重人格症とも呼ばれるものだった…」
つづく…
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