第9話
「僕の6人の恋人」9
その日から僕は身体を鍛える日々が続いた…
プレートロードにスクワットマシン…インクラインレバーロウとかなんか色々やらされた…
正直…心も身体も限界まできている…
もう…やめたい…
ごめん…
本当にごめん…
僕はみっともない男だったよ…ゆい…
〜カーリー〜
カーリー「・・・」
カーリー「アイツ…来ねぇな…」
カーリー「・・・」
カーリー「電話をかけても無反応か…」
カーリー「とうとう心が折れちまったか…」
カーリー「まぁ、所詮それだけの男だったってわけか」
カーリー「さて…私は帰るとするかね…」
そう言って私が帰路につこうとしたとき…
ゆい(あれ?秋斗くんはどうしたの?)
カーリー(あぁ…アイツは10日目で来なくなったよ)
ゆい(え…)
カーリー(まぁ、それだけの男だったってわけさ)
ゆい(・・・)
カーリー(私はもう帰る)
ゆい(・・・)
カーリー(もう内線切るぞ?じゃあな)
ゆい(なにしてるのよ…)
カーリー(ん?なんだ?何か用でも…)
ゆい(なにしてるのって聞いてるの…!!)
カーリー(!)
ゆい(秋斗くんは一生懸命頑張ってたでしょ…!?)
ゆい(それなのに勝手に命令して無理やりやらせてたのはどこの誰よ…!!)
カーリー(何を怒ってる?別にアイツが…)
ゆい(秋斗くんは何か悪いことしたの…!?)
カーリー(・・・)
ゆい(何も悪いことしてないでしょ…)
カーリー(ゆい…お前…泣いてるのか…?)
ゆい(当たり前でしょ…!!)
ゆい(秋斗くんに酷いことするなら…もう貴女にこの身体は使わせてあげない…!!)
カーリー(まて…!そしたら私はお前たちを守ることが…)
ゆい(守ってもらわなくていい…!!)
カーリー(!)
ゆい(秋斗くんに辛い思いさせるくらいなら…私はもう貴女を自由にさせない…!!)
カーリー(・・・)
そんな…私はただ…あの男を信頼できる理由が欲しかっただけなんだ…
違うんだよ…ゆい…
つづく…
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