第2話 殻を破ったぞ!

side:???

 「ねえねえ、この魂ちゃんどうする?」

 「さっきの言葉、絶対に私達宛てだよね」


 うーん、どうしようか。あの子は異世界に行きたいみたいだけど…。まあ、いっか。強くなってもらえれば【◼️◼️◼️】を倒せる可能性があるしね。


 記憶ごと転移、そして生まれ変わる生物は…


        ヘビ。


 これなら最強になれる可能性がある。竜にも龍にもなれるしね。



♦︎♦︎♦︎♦︎♦︎

side:光

 ん・・・ん? ここは何処? 私は青谷光。真っ暗すぎて何も見えない。だが、大の小説好きには分かる。これは・・・ドラゴン転生あるあるだ。 卵の中ってやつでは⁉︎


 フフフ、神様は見ていてくれたようだ! 私は、自分で小説の主人公っぽく生きてやる!


 っと、その前に窒息死してしまっては無理だから、まずはこの殻を破らなければ。


 まずは手を使っt・・・手がない⁉︎ 足は? 足はどうだ! ない。


 そんなドラゴンは聞いた事がありませんが? 尻尾は? よし、ある! では、尻尾を使って、バーン!、だ!


 バーン!バーン!と、尻尾で叩く光。 

パリ、パリパリパリッ、とだんだん割れてゆく卵の殻。


 トドメに「バコッ」と叩いたら、あら大変!そこにはヤバい数の魔物らしき生き物が涎を垂らして待っているではないか!


 …人生終わってすぐ竜生終わるとかマジか…。短すぎる竜生だったわ~。よし、死ぬ気で逃げよう!竜だからたぶんダイジョウブ!それでは、始め~!


スー、スー、スー、スー。


 あ、ダメだこれ。竜じゃなくてヘビだったわ。蛇って卵から生まれるんだね、知らなかったよ。…ちなみに、ステータスってこの世界にあるのかな?やってみよう!(逃げながら現実逃避中)


「…、…!(ステータスオープン!)」


ステータス

【名前】無し

【種族】レッサーサーペント

【種族固有技能】

 〈気配察知〉〈熱完治〉〈蛇睨み〉〈蛇に睨まれたカエル〉

【性別】メス

【年齢】0歳

【レベル】0

【職業】縺ィ繧ゅ□縺

【称号】

『転生者』

説明

 【称号】『転生者』には権能〈智慧〉と権能〈叡智〉が内包されています。

 【称号】『転生者』には他の転生者と出会える可能性が高くなる機能と、神からの信託が受けられるスキル『神託オラクル受信』とスキル『成長限界突破』、スキル『経験値二重取り』も内包されています。


『劣等種』

【スキル】

 〈起死回生〉〈閃光魔法〉〈何かすごいやつ〉

【魔法】

 〈閃光魔法(スキル)〉〈かき氷〉〈雪だるま〉

【眼】

 無し

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ヘビのミニ情報

 ヘビは…鳴きません!「シャー」は、尻尾とかがこすれる音です!

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 何か出てきた!ヘビのミニ情報ありがとうね⁉ 魔法〈かき氷〉と〈雪だるま〉

ってなんだよ!あ、ことわざ入ってる。発動したらどっちがカエルになるのかな⁉


 とりあえず、いったん、スキル〈何かすごいやつ〉発動!


巨大な木が生えきた!そして魔物たちは勢いよく木にぶつかって、倒れて、ぺっちゃんこになった。おしまい。


『レベルが1上がりました。お疲れさまでした』


 あっ、どうも。って、どちら様⁉


『私は権能〈智慧〉です。私とは別に権能〈叡智〉がいますが、権能〈叡智〉は

機能更新アップデート中です』


 へ~。二人はどんなことをしてくれるの?


『私は〈智慧〉。英知や事象、空間を司る権能で、主にお助け機能の様な事をしています。〈叡智〉は知性や魔法、時を司る権能で、主にスキルなど結合し、

ユニゾンスキルに変えることができます』

 

 へ~。っていうかユニゾンスキルってなに?


『ユニゾンスキルは戦闘の記憶を使い、パッシブスキルやアクティブスキルを結合し、入手したスキルを最適化し、そして高性能なスキルの事を言います』

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ヘビ転生~転生したら竜だと思ったらヘビなんですけど⁉~ 白咲 飛鳥 @asukani

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