第25話 頼もしい番犬?ンゴ

どみん「ンゴぉーーーッ!?何ンゴこの化け物ーー!!」


ミィア「キマイラにゃ。ついてきちゃったのにゃ〜」


キマイラ「「ぎうううう?」」


獅子とヤギのクソデカの2つの顔にヘビの尻尾、そして2mを有に超える巨体。

でも何か大人しそうでイグルとも妙に仲良くなってる。


ミィア「にゃあの舎弟みたいなものだから危害は加えないにゃ!オラッ!にゃあの主に挨拶するにゃ!」


キマイラ「「ぎゃうぎゃう!?ぎゅぅううん……ぎゃう」」


ミィア「まぁこんな感じだにゃ!でも流石に餌はあげてほしいにゃ。まぁあの教会の番犬にでもすればそれなりに役に立つと保証するにゃ」


どみん「たまげたなぁ、いきなりギルド宿舎に帰ってきたと思ったら、早朝からこのクソデカモンスターを連れて返ってくるなんて…ん?そう言えばイグルはどうしたンゴ?」


ミィア「流石に徹夜だから寝落ちしたにゃ、影の中にいるから今出すにゃ」


むにょーん


イグル「ZZZ ZZZ」


どみん「ンゴ!?影から突然出てきた…それにしてもよく門を通れタンゴねぇ〜」


ミィア「影の力で外壁を飛び越えてきたにゃ…ふああああ、眠いからもう寝るにゃ……―――ZZZ ZZZ」」


どみん「えちょ、このキマイラどうすればいいンゴ!?」


キマイラ「「ぎゃあうぅぅ…?」」


どみん「あ、そんな切ない目で見ないでンゴ。うーん…ちょっと痩せてるような…ギルドマスターのモツナベさんからこの辺はオーク被害が多いみたいでオーク肉を大量に貰ったから食べて見るンゴ?」


キマイラ「「ぎゃい!」」


どみん「おぉ…懐っこいンゴ。それに言葉も理解して賢いンゴね!ちょっと待ってるンゴよ?【屋台召喚Lv1 屋台】」


ミィアたんの魔力供給のお陰で中華鍋いっぱいに入れた油を熱していく。

あったまったらオーク肉を素揚げしてく、魔獣なので生の方がいいかものなのでレアにして最後に粗挽き胡椒で仕上げて―――


どみん「オーク肉の素揚げンゴよ。こんなでいいンゴ?」


キマイラ「「ぎゃぎゃ!!もちゅもちゅもちゅ…ぎゃおおおおおおッッッ!!」」」


ンゴが見ても満面の笑みで美味しかったようでホッとした。


キマイラ「「ぎゃう…くしっ……」」


どみん「!眠いンゴ?ここの宿舎は大きいからゆっくり寝るといいンゴ」


キマイラ「ぎゃ〜う♡」


どみん「おやすみ〜、こうしてるとかわいいヤツンゴ〜。ふああああ、ンゴもちょっと眠いンゴ〜、ンゴも二度寝しよ」




――――――夢の狭間――――――


???「起きなさい、冠水 幻想夢どりいみん


どみん「ここは…夢?…なんだ露出の多いおばさんンゴか、もう寝るンゴ」


オルダ「お待ちなさい、割と傷ついてますよ?私はオルダ、この星の調停神です。貴方に【町中華】を与えたのは者です」


どみん「ンゴっ!ありがとうございましたンゴ。それで…何のようンゴ?」


オルダ「ギーガを良い方向に導いて頂いたお礼をと。真面目な子なのですが融通が効かなくていつも暴力で解決をしようとしていましたが、あんなに嬉しそうにして…本当に予想外でした」


どみん「良かったンゴ。じゃ、おやすみなさい〜」


オルダ「ちょとっ待ってください!?あのっ何か要望は有りませんか?特別に出来ることならしてあげますよ?」


どみん「もう寝かせ―――あったンゴ。できれば【業務マーケット 青果】を解禁してほしいンゴ!冷凍の葱じゃどうしても味がまとまらなかったンゴ!!」


オルダ「わかりました。解禁しておきましょう。……それともし良ければその…屋台の神棚に料理をお供えしてもらえると嬉しいです。私も食べてみたくて…」


どみん「【スキルボード】!もう解禁してるンゴッ!間違いなくお供えするンゴ!楽しみしてるンゴよ!!」


オルダ「!でしたらお酒を!あのビールといぅ……―――――――――」



――――――――――――


どみん「―――ンゴッ?よく寝たンゴ…!そういえば―――【スキルボード】!」


<<<<<<<<<<<<<<<


ユニークスキル【町中華】

コマンド    【屋台召喚LV4】

      ▷ 屋台(トイレ付き)

        軽トラ(トイレ・バスルーム付き)

       

LV6で4tトラック(トイレ・バスルーム・和室付き)


      ▶ 【業務マーケットLV5】

現在 ・生肉 ・パック商品 ・乾物+缶詰 ・惣菜 ・??? を禁止。

LV6に到達時に ・生肉 を解禁。

▶ ドリンク

  常温商品

  冷凍食品

  酒

  日用品

  青果



  チャージ


>>>>>>>>>>>>>>>


よしッ!本当に解禁されてるンゴ!

オルダだっけ?あの女神様にちゃんとお供えしよう!

さーてじゃあさっそく寸胴にアレを仕込むぞ!




――――――――――――


ミィア「にゃあ〜〜…よく寝たにゃ〜!」


イグル「猫パイセン!早く起きたほうが良さそうだぜ!」


ミィア「なんにゃあ〜催促は嫌いにゃ…くんくん…!これは…すぐ行くにゃ新入り!」


おっ皆起きてきたンゴ…まぁこんな暴力的な匂いじゃしょうが―――


モブ冒険者「おいっなんだこの…この!」

モブ冒険者「腹が減ったんだけど!」

モブ冒険者「うおおお、どこだこの匂い!」


モツナベさんに頼んで宿舎の調理場を借りていたンゴ。

宿舎を借りれたり、調理場を借りれたり、パーティ権限は大きいってイグルが言ってたの本当だったんね。


どみん「こ、これは違……提供する物じゃ…」


モブ冒険者達「「うるせぇ!金は出すぞ!」」


どみん「うひ〜、これはまだ仕込み中だから出せるのは午後から…ンゴっ!替わりにオーク肉の生姜焼き定食なら銀貨1枚で出せるンゴよ?」


【業務マーケット】で買った業務用生姜焼きのタレの中におろしにんにく、おろししょうが、ごま油、みりん、そして隠し味にコチュジャンを少量入れたタレをやや厚切りのオーク肉に事前に付けておく、強火で一気に焼いて事前に刻んておいた千切りキャベツの上にドーン!

ご飯大盛りと豆腐とタケノコの味噌汁、小鉢に鰹漬けたくあん、最後に千切りキャベツの隣にマヨネーズを添えてオーク肉の生姜焼き定食完成ンゴ。


モブ冒険者「美味すぎィ!?」

モブ冒険者「銀貨1枚で飛ぶぞ!!」

モブ冒険者「この白いソースとの相性やばすぎやん!?」

モブ冒険者「キャベツ新鮮で地味にうれしいな!」

モブ冒険者「この茶色のスープだけで銀貨1枚とれるだろ?ふぅう〜」


ミィア「マヨネーズは正義にゃ!でもこの漬物がいい役回りするにゃ〜」


イグル「ご飯が止まらねぇ、おかわりはねぇのか!?」


どみん「あるンゴ」


一同「「「おかわりッッッ!!」」」


モツナベ「いやはや、これほどの食事を作っていただけるなら調理場をお貸ししたかいがありますなぁ〜。どみん殿が言っていた時間のかかる料理でしたか〜納得の旨さですな!」


どみん「違うンゴ?まだまだ使いたいけど…誰か使うンゴ?昨日話した通り一日使いたかったけど、どいたほうがいいンゴか?(なんかこの冴えないおじさんなんか話しやすい)」


モツナベ「これじゃ無い!?じゃあもっと美味しい料理が!?」


どみん「人によるけど…大抵の人は今作ってる料理の方が好きっていうンゴよ!期待して明日までまってほしいンゴ」


モツナベ「明日!?はぁ、時間がかかりますなあぁ…そういえば、あのキマイラはどうなさるのです?このギルドでは相手になる冒険者はいないので野放しはちょっと…」


どみん「あっ忘れてたンゴ!?えっと、ミィアたんの時は従魔登録とか言うのしたンゴよね?あのキマイラにもそれをお願いしますンゴ」


モツナベ「名前はどうなさいます?」


どみん「うーん……『タマ』でいいンゴ?」


モツナベ「はぁ、『タマ(2m以上の巨体で顔が2つで凶悪なブレスを吐くA級指定の凶悪なモンスター)』ですか…まぁ、後で登録しておきましょう」


『タマ』(Age176)はこの後ミィアたんの命令でハトさんの教会で番犬をしている。

子供たちに最初は恐れられたが、荒くれ者や浮浪者から守ったり、何処かから餌を取ってきたりしてるうちに人気者になったそう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る