序章 王冠を求めて
本編
歴史は消えた
かつて、この世界は二つに分かれていた。
魔法使い達が住む魔法次元、そして魔法を知らない人間と魔法を隠して生きる魔法使いの共存する人間世界。
1947~1951年
魔法次元では未曾有の魔法戦争に突入した。
各国の魔法使いたちは権力をかけて争い、強力な魔法が乱れ飛び、戦場は悪夢そのものだった。
しかし、その戦争の詳細を知る者はない。
戦火は多くの魔法使いを焼き尽くし、歴史書や遺物はことごとく灰となった。
かつて何が起こり、何と戦い、何のために争ったのか—
今となっては誰も分からない。
ただ一つ確かなのは、魔法使いの数が激減したという事実と、奇跡的に残った膨大な魔法の知識だけだった。
1973年
魔法使いはついに人間世界へとその姿を現した。
国際連合は「魔法使い」を新人種として公式に認定し、魔法の存在は公に知られることとなった。
魔法はすでに一部の人々の間で密かに発見されつつあり、それを無視できない段階に達していたのだ。
魔法使いの存在を公にすることで、新たな秩序を築くことが必要だった。魔法使いの権利と責務を定める国際法が制定され、彼らは人類社会の一員として認められた。
それから約50年が経った現代、魔法は世界の基盤となった。
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