第50話「ほんとうのこと」
自分の人生の失敗はだれかのせいじゃない
それをだれかのせいにしても仕方がない
ときの流れは残酷なくらい早くて正直で
知り得た知識や教訓を伝える子孫もいない
大所高所からの表現は人間の真実の何ほども伝えない
等身大の生活の断片だけが痛みを伴って「ほんとうのこと」を伝える
わたしは「ほんとうのこと」を知っている
自分の人生の大切な時期を犠牲にして知り得たこと
わたしの知っている「ほんとうのこと」を無邪気に生きる子供らに教えることが果たして正解なのか
教訓はプロセスを通して学ぶから意味を持ってつながるのであって、ラカンの言う対象a
最初から全部分かってるなんて、かえってつまらなくて人生に絶望してしまうのではないか
大所高所からの表現は人間の真実の何ほども伝えない
等身大の生活の断片だけが痛みを伴って「ほんとうのこと」を伝える
わたしは「ほんとうのこと」を知っている
自分の人生の大切な時期を犠牲にして知り得たこと
わたしの知っている「ほんとうのこと」を無邪気に生きる子供らに答えから先に教えるべきなのか
大切なのは答えではなく悩み苦しむプロセス。その手間を省いた人生が幸せであろうはずがない。手に入れたものより手に入れようと努力した道のりにほんとうの価値があるのだから。
わたしは「ほんとうのこと」を知っている
自分の人生の大切な時期を犠牲にして知り得たこと
わたしの知っている「ほんとうのこと」を無邪気に生きる子供らに教えることが果たして正解なのか
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