第一章

~ハルカside~

第1話

…………ポツ、


「…………チッ」


ポツ、ポツ……ポタッ


「…………チッ、最悪……」


さっきまで雨なんか降りそうじゃなかったじゃねえか。

最悪だ……。ケータイ濡れたし。


しかも今から仕事なのによ…………。


一人でブツブツ言いながら歩いていると目的の場所についた。


「…………さて、行くか」


目の前には細く暗い路地。

まあ、クスリの受け渡しにはぴったりだな。


少しずつ静かに足を進めると3人くらいの話声が聞こえてきた。

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