俳句 節分

よひら

国境があるがごとくに豆を撒く

動物は、その領域の食料を確保するためにテリトリーをつくっている。たとえば鮎は自分のテリトリーに侵入する他の鮎を発見するとテリトリーから追い出すべく攻撃をしかけることはよく知られている。

部屋の窓や玄関は、まるでテリトリーの境界線だ。

そう思ったら、鬼(災い、疫病)という外敵を追い払う儀式である豆まきと、国内の安全を守る国境警備が、何となくだぶって見えてきた。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る