人格破綻者が神になったら……駄目だろ!
- ★★★ Excellent!!!
例えるならば、「悪意で染められた『このすば』のアクア」とでも言うべきでしょうか。
これほどまでに見事にヘイトを買うキャラは久々です。
読み終えてもなお大嫌いですし、腹に据えかねるものを感じます。
そういう意味では、徹底的に共感できない屑に造形されたキャラとしての完成度は、非常に高いと言えます。
それだけに結末になんとも言えないものを抱えています。
一方の転生者サイドは実に人間臭く描かれており、特に三人目は徹底して善人として描かれていたのが、この世界における数少ない癒し要素として機能しています。
ただそれだけに本当に不憫で……。
「結末」を見て、あなたは果たして何を思うでしょうか。
本作品のそれには、人それぞれにその答えがありそうです。