チート能力【無限増殖】を得た俺は終末世界でもファンタジーしている ~無限に増え続ける能力で世界最強~

仮実谷 望

第1話 増やす能力

 不努元直輝(ふどもとなおき)こと俺は現在28歳のフリーターである。


 毎日同じことの繰り返しでつまんないな~。


 夢はでっかいけど俗物的だ。お金持ちになりたい、女が欲しい。正義のヒーローになりたい。最後のは子供じみた願いかもしれないな。


 俺の仕事はドラッグストアの店員だ。

 

 食料品の調達に薬の調達とかその他もろもろだ。


 もう5年も勤めているからあとから入ってくる後輩に先輩扱いされるけどまあ仕事だけは頑張っている。


 そんなある日注文された商品を見て、ふと目に付いたあるはずのない商品。


 覚醒ポーションという名の商品。なんだこれは? こんなの発注した記憶ないんだが……


 説明書きもよくわからない。その人の隠された能力を覚醒させるポーションですとしか書いてない。


 俺は気になったのでこれを持ち帰ることにした。


 

 そして家で風呂上りに思い切って飲んでしまった。


 そして目の前がまっしろになる。俺はそのまま気を失ってしまった。



 目が覚めると朝だった。ヤバいもう近くのドラッグストアに行かないといけない時間である。


 俺はすぐさまに支度をして出かけた。


 そして一日仕事をしていたら何かが可笑しい。


 いつもより段ボールの商品を運ぶのにもだが物が軽い。

 

 それに遠くのエリアマネージャーの電話の受け答えが鮮明に聞こえるなど聴力が可笑しいレベルで発達していた。


 聴覚だけじゃない嗅覚も鋭くなっている。トイレの匂いが酷く鼻についた。


 ただそんなことがあったからかいつも以上にお腹が減っていた。


 俺は思い切って奮発してコンビニで売っている贅沢おにぎりシリーズA5黒毛和牛おにぎり税込み580円を買ってしまった。それとサラダチキンを買った。


 俺はそのおにぎりは確かに美味い。けど一個じゃ足りないと感じていた。


 もう一つ食べたいなと念じていたなするとおにぎりが俺の持っている右手から左手にもう一つ増えていた。


 ふぁっ!? どうなってんだ? どういうこと!? 俺はあまりにもの出来事に驚いてしまった。


 おにぎりが増えた!? しかも寸分狂わずにまったく同一の物が……まったく一緒のおにぎりがあるのだ。


 食べてみた……一つ目のおにぎりはうむ……黒毛和牛の肉がごろっと塊で入っている醤油の味付けが凄く美味い……二つ目は……うむまったく一緒だ美味いぞ……とまあいきなり同一の物が増えたが……どうなってるんだろ?


 だが昨日飲んだ覚醒ポーションのことを思い出した。


 あれのせいだろうな……うむこれは検証が必要だなと俺は感じた。


 ひとまず検証作業だなと感じた。

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