宇宙の片隅で。(改)

ライ・スシワシ KKG所属🐾

宇宙の片隅で。

あれはオリオン座だろうか?西の空に見えているのは。僕は空を見上げていた。


僕は空がすきだ。それの夜の空が。暗くて、僕は何も見えない暗闇が好きだ。

変わっていると言われる。みんな暗いのは怖いことだと思っている。

でも、暗いことは良いことでもある。暗いのは幻想的な雰囲気を出すこともできる。


そこが好きだ。


「なあ獅音、お前、いつも星を見ているな?飽きねえのか?」


飽きることなんてない。この星星はスゴイんだ。


「それよりも、受験だよ?どうするのふたりとも?」


受験…か。


「そんなの適当にやるさ、なあ獅音」

「…できればみんな一緒の高校が良いな」


たった一年。僕達は勉強しないといけない。勉強よりも星を見ていたい。


「これからの未来に重要なことなんだからね!わかってるの?」

「はいはいわかってますよ」


僕達が見ている星はどれくらい生きてきているんだろう。僕には想像もつかない。


僕達が受験受験とか言っている間にも、このくらい宇宙の中で孤独に行きているのかもしれない。


また、寿命が尽きてしまうのかもしれない。


この壮大な宇宙を見上げているとなんだかなんともいえぬ気持ちが沸き上がってくる。

そして虚実感が湧いてくる。


自分がいましていることはこの暗闇の宇宙に包まれたかのような気分になる。


僕は宇宙に手を当てた。指の隙間から光がこぼれ出ている。


僕達が見ている星は恒星だ。常に光っている。


僕達もあのように光れるのだろうか。高校生活は重要だ。とも聞く。


青春の本場でもあり、これからの未来に必需品だ。


僕はできるのだろうか。



本当にできる光れるのだろうか。



輝きが弱くて、見えないのかもしれない。6等星になるかもしれない。


いや、それ以下も考えられる。この宇宙社会輝ける人たち一等星たちはわずかだろう。


こんな世の中にどんな事ができるのだろう。



『輝けなくても光はある』



ふと聞こえてきた。近くには大翔と由香里がいるが、そんな声ではなかった。


幻聴だろう。僕はそう思った。



だがもし、これが星たちが言っていたのであったなら…。


輝きが少なくても歴史に名を残せなくても光ること努力することぐらいはできるだろう。



……僕も少しは光を放てるのかもしれない。それらがつながって星座《一つ》になる。なんと綺麗だろうか。美しい。


僕はそっとその場を離れた。


これからの未来が光りますように……

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