第4話 武ロリ1式城門破壊術

強行突破といったが、実態はもっとひどいものである。

門に並んでいる人を押しのけて壁(石)を突き破ったのだ。

勿論崩壊したが、気にしない。


サナダのおかげせいで世紀末バイクも魔改造されていたからか。

バイクは空を跳んだ。

あっ、間違えた。

……飛んだ。


後にサナダはこう語った。

「いやー、あの時はやんちゃだったんですよ。今ならもっと改造しますけど」

いや、そこは変わらないんかい。


道中、魔法らしき飛来物や結界らしき透明な壁にぶつかったが、それらをものともせずにバイクは城に向かって一直線で突き進んでいた。


「ヒャッハー!!!!」


城下町の門から城門までひとっ飛びした鈴木は誇らしげに雄叫びを上げた。


モヒカンの雄叫びとは(哲学)。


「よくやった!鈴木!あとは私に任セロリ!!」


サイトウはそう言うと、和子を掴む。


「え、ちょ、サイトウさん??ど、ど、どうされました?」


和子、キャラ崩壊。


「おおっと!!ここでサイトウさんはアレをやるそうです!」


すると、サイトウは和子を浮かす。病だけに。

……どこか面白いか教えて欲しい。


ミリナの実況は続く。


「これは!!まさか、伝説のスーパー野菜人、武ロリ1式!!」


:これはあれじゃあないか

:ふぁぁあ!

:ヒューーーーー

:ドーーーーン

:デデーン☆


「ちょっと!!考え直しましょうよ!!お願いします!!許しt――」


そして、その宙に浮いた和子にサイトウはラリアットを叩き込む。


ドーーーーーーーーーーン!!!


和子の左手の包帯が空に舞う。


爆音と共に物理法則ではありえない穴の広がり方をする城門。

哀れなり。


「デデーン!!」


:デデーン☆

:デデーン☆

:デデーン☆

:デデーン☆

:やったぜ☆


城門君は泣いていいと思う。

和子は知らん。


「ふぇええええん!!ひどいでぇす!!」


和子大泣き中。

ちなみに無傷である。


和子、能力:厨二病アビス(笑)

能力詳細:厨二病であり続ける限り自身の望む厨二的能力を得ることができる。また、自分が厨二でない限り半径1メートル内のあらゆる事象に”虚”属性を付与し、消し飛ばす。


ざっくり説明すると、クソチート能力。

以上。


さて、破壊された城門氏(213)。

大きな穴が空き、簡単に通れるようになってしまった。


そんな穴をサイトウたちが見過ごすわけもなく、唖然として動くことの出来なかった兵士達を無視して城内部へと入り込んだ。


ちなみに、城の中にはガチメイドさんがいる。


先に言っておこう。

サイトウの好物はメイドだ。


?????


具体的にはメイド喫茶を出禁になるぐらいの好物だ。


つまりどうゆうことだってばよと言われるとこう返す。


サイトウはメイドに気を取られてしまった!!

その隙になんか強い人に捕まった!!


というわけである。


なお、ミリナ、鈴木三十郎、和子も同時に捕まっている。


まずいぞ!!大ピンチだーーー(棒)


〜キャラ紹介〜

NO.2

NAME:ミリナ

GENDER:女

AGE:333

BIRTHDAY:3/33

FROM:SOMEWHERE

ABILITY:『扇動者アジテーター』、その他

DETAIL:地球の超人気配信者。登録者数1億を目指している。一応言っておくが、である。身長155cm、体重44kg。勿論、サイトウと同様、恋しない乙女である。

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なんかやべー奴らがやべー異世界に転移してやべーことをする話 のこじ @nokoji

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