第3話 ヒャッハァーー!!!
こうして二手に分かれた七馬鹿だが、ここからは主に侵略班に焦点を当てていこう。
侵略班には、サイトウ、和子、鈴木三十郎、ミリナがいる。
詳細で言うと、リーダーのサイトウ、厨ニ枠の和子、世紀末モヒカンの鈴木三十郎、売れっ子超人気配信者のミリナだ。
「和子言うな!我が名は深淵なr」
……反応が遅いので無視をしよう。
そんなサイトウ達だが、城までおよそ数キロメートルほどある。
遠くに小さく見える程度の距離だ。まともに歩いて言ったらそこそこ時間がかかってしまう。
だから彼ら彼女らは鈴木三十郎の能力で移動をしていた。
「ヒャッハーーーーーー!!!」
勿論、イカツいバイクだ。
バイクに鈴木三十郎が乗り、後部に括り付けたワゴンを引っ張っていく。
ワゴンは不安定に思えるかもしれないが、そこは鈴木三十郎の能力でカバーして快適なワゴンとなっている。
サイトウ、和子、ミリナは後部で快適に過ごしている。
ちなみに、前方のバイクのほうが体制が安定しない。
……が、そこは彼のヒャッハー力によって補われている。
―――鈴木三十郎、第1能力:
能力詳細:世紀末的な装備を召喚する。また、その世紀末装備に自身の体が耐えられるよう、身体能力の爆増を行う。
彼はこの世紀末装備召喚によってバイクを呼び出した。
身体能力の爆増とは文字通り身体能力が馬鹿みたいに増加することだ。
程度で言うならば片手で軽々と大型トラックを投げれる程度とでも言っておこう。
「ひゃー!!早いですね!!!」
:せやな
:モヒカンスゲー!!!
:流石っすモヒカンパイセン!!
「ほんと早いよね〜」
ミリナは相変わらず配信中だ。
「なるほど、ここは農作地帯」
サイトウは冷静にこの地域を分析中である。
城までかなり距離はあるが、しばらく農作地帯が広がっており、もう少し先に進むと城下町が広がっている。
農作地があるということは近くに水源があるわけで。
……まあ、川なんですけれど。
川沿いの道をたどりながら城に向かっている。
そんな中、我らが厨二病こと和子はというと。
「ククク、我が
と言いながら左手に包帯を巻き付けていた。
うーん。この和子クオリティ。
ちなみに、本人は格好いいと思っている模様。
………それって格好いい………のか?
世紀末バイクで爆走すること十数分。
彼らは城下街へと入るための門までたどり着いた。
城下町へ入るためには身分証が必要である。
勿論持ち合わせているはずもない。
なので、彼らが取った行動は一つ。
「カチコミじゃあああああああ!!!!!」
正面から強引突破である。
〜キャラ紹介〜
NO.1
NAME:サイトウ
GENDER:女
AGE:27
BIRTHDAY:2/29
FROM:グンマー帝国
ABILITY:UNKNOWN
DETAIL:金髪褐色の黒ギャルっぽいナニカ。身長173cm、体重51kg。よく一人称や語尾がバグる。幼少期に誕生日プレゼントとして貰った防弾チョッキを今でも身につけている。本人曰く、「宝物なのだ」。27歳だが、初恋すらまだである、恋しない乙女(?)だ。
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