鋭利な短刀のごとき一編。

物語は短いほど語るのが難しい。
筆を取った経験がある者ならば痛感するところだが、短編よりも更に短い掌編となればなおのこと。
本作のように、
「手際良く物語を語り、オチには鋭利な短刀のごとき言葉の一閃を放つ」
これは至難の業で、数多くの物語を語ってきた手練れの凄みを感じた。
昨今の社会問題に触れつつも、嫌な読後感を残さない爽やかさも気持ちが良い。

その他のおすすめレビュー

夏目猫丸さんの他のおすすめレビュー24