私の初恋。
スケ丸
私の初恋。
「はぁ〜、どうしよっかな」
私、高校1年生の
なぜなら生きる事がとても苦しいからなんだ。
最近はないが中学生の頃は自殺すら考えたことがある。
今は嫌なことがあったから家から飛び出して公園に来てる。
辛い時はいつも家を飛び出て、この公園に行き、ブランコに座ったり、漕いだり、ぼーっとしたりする。それが一番落ち着くし、ストレス発散にもいい。
「あれ雨が降って来た?めんどくさい」
本当に最悪と言いたい所だけど、私が雨に濡れていたとしても
家族は誰も心配しないんだろうな。あ〜あなんか馬鹿らしい。
どうせこのまま風邪をひいて死んだとしても、誰も悲しまないだろうしな。
辛いの言葉しか出ない。もういいや、このまま寝よ。
そして私はベンチに横になった。
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「う...うん?」
あっ私、本当に寝ちゃってたんだ。結構、時間経ったぽいからそろそろ帰ろ。
「よいしょ。ってあれ?なにこの服?というか傘がささってる?」
「起きたのか?」
「えっ?」
「あ〜ごめんね。君が雨降っている中公園のベンチで寝てたから心配で」
「まあ、あ、ありがとうごさいます」
私はとてもびっくりしている。起きたら同年代くらいの子が隣にいたから。
しかもまあまあイケメン。何か目的があって近づいたのかな?
正直、誘拐だったとしても相手はまあイケメンだし、親は心配しないだろうし、
別にいいかな。
「なんか嫌なことでもあったの?」
「まあ」
「そうか〜。まあ何も無かったら雨の中、公園で寝ないもんな」
「ふふ。当然でしょ」
「おっ。笑った」
「私でも笑うわよ」
「いやいや、それは知ってるよ。君の可愛い笑顔が初めて見れたから」
「なっ」
「あっ、顔赤くなってる。可愛い〜」
「あなたいつか刺されそうですね」
「なっ!そんな事言うなって〜」
その後、数十分くらいその男の人と話した。
この人はとても面白くて、優しくかった。あと、平然と恥ずかしいこと言ってくる。
でもここ最近で1番楽しい時間だったのは間違いないだろう。
この人なら聞いてくれると思って私は辛くて、嫌なことを吐き出したいと思った。
初対面で数十分程度しか話してない人に言うのもあれだけど。
「あの、失礼を承知で今日なんでここに来たのか聞いてもらっていいですか」
「うん。全然いいよ」
「ありがとうございます。私には2歳年上のお姉ちゃんがいるんですけど、
えーっと、あった。この人なんですけど。
とても優秀なんですよ。でも私は平凡なんです。
だから親にはよく成績や態度とか才能を比べられるんですよ。
ずっと罵倒して来て、加えて友達には、悪気はないとは分かってるんですけど
軽いノリで容姿や性格を比べられるんです」
「それは何年前くらいから?」
「小4くらいからですね」
「6年前からって辛いね」
「はい。でもそれは少し慣れたんですよ。でももっと辛いのは
私はお姉ちゃんのことは嫌いじゃなくて、むしろ好きなんですよ。
だけどそういうことがあると少し恨んだり、嫉妬してしまう気持ちもあったりして
そんなことを思いたくないのに少し思ってしまうのですよ。
でそれで毎回、感情がぐちゃぐちゃになってここにくるんですよ」
「そうか、辛いだろうな。分かるよその気持ち」
なぜだろう私はこの時、なぜかムカッときた。
「嘘!分かんないでしょ。あんたにこんな気持ちは!
幸せそうに過ごしてるくせに!ううっ、、、」
「ううん、分かるよ僕にも。だから存分に泣いていいんだよ」
私は何て失礼な女なんだ。急にキレては泣いたりして、この人も呆れちゃったかな。
優しくて温かいこの人に嫌われたかな。そう思うともっと涙が出てきた。
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「すみません、親切にしてくれてるのに色んな失礼な事を言った挙句に泣きついて。
ありがとうございます。だいぶ落ち着きました」
「そうか。よかった。君のためになれたなら。
あそうそう、ちなみに僕は君の方が可愛いと思ってるよ」
「な、何平然とそんなこと言ってるんですか!というか時間大丈夫ですか」
「うんそうだな。もう遅いし、そろそろ帰ろうっか。送ろうか?」
「いえ。ここから家まで結構近いし、人通りも多いので大丈夫です。
というかあなたといても逆に持ちません!
あ、あとさっきのはお世辞でも嬉しいです。」
「そうか。じゃあまたいつか。というかお世辞じゃないんだけどな〜(ボソッ」
なんか言ってたのか?というか、もうお別れか。
今さら聴くのもあれだけど今聞かなきゃ絶対に後悔すると思う。
「あの!」
「どうした?」
勇気を出すんだ。私!
「名前はなんていうんですか!」
「僕?名乗るほどの人間でもないよ」
失敗した...
やっぱり呆れられたんだ。ちょっとショック。いや結構ショックだ。
「う〜ん、そうだな。強いていうなら昔、僕も君みたいだったんだ。
だけど君に助けられて、恋をして、恩返しと惚れてほしいと思った
下心のある男かな。それじゃあね」
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私は帰った後もずっと驚いて、脳が追いついていなかった。
「恋をしていた?わ、私に?どういうこと?」
普通、人が下心を持って近づいてあんなことをしていたらとても嫌なはずだ。
だけどあの人にはそんな感情はない。逆に嬉しいくらいだ。
というか名前聞けなかったな。また会えるかな?
次会った時には連絡先交換したいな。これって変かな?
あの時言ってたのは本気ってこと?でもあの人誰にも言いそう〜
う〜ん。
私はこれからもずっと悩むだろう。確信が持てるまで。
しかし一つだけ言えることはある、それはあの人とはまた会う気がすると。
そしてそう思うと辛かった生活も楽しく感じる。
———————————————
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————そう、これが私の初恋。
私の初恋。 スケ丸 @omusubi2221
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