第4話「友人の秘密」
私、木村が佐藤と出会ったのは20年前、大学時代でした。彼は私の人生を変えた男であり、同時に破滅させようとした男でもあります。
【フラッシュバック】
貧しい学生だった私に、佐藤は非合法な金儲けの方法を教えてくれました。最初は小さな金貸しから始まり、やがてそれは巨大な闇金融組織となった。佐藤は表の顔を維持したまま、私が裏で組織を仕切る...そんな関係が続いていました。
しかし、半年前から彼は変わりました。「罪悪感に耐えられない」と言い始めたのです。そして、ついに彼は全てを警察に告発すると言い出した。
あの晩、彼は私に告げました。「木村、お前を許すよ。だから、俺も自由にしてくれ」と。
200万円の借金など、表向きの話です。本当の問題は、彼が持っていた証拠でした。防犯カメラには、私たちの20年に及ぶ記録が残っていたはずです。
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