イケメンばかりの三国志シミュレーション乙女ゲームに転生!
- ★★★ Excellent!!!
中華歴史オタのOL嘉那慧(かなえ)が、大好きだった三国志シミュレーション乙女ゲームに転生したのは、最推しである軍師・郭嘉(かくか)が天に召される三日前だった。
そんな衝撃のシーンから物語が始まります。
正直、三国志もゲームもよくわからない私に、この小説を理解できるだろうかと思いながら読み始めましたが、一話目でそんな不安は消し飛びました!
強火オタの主人公と、今わの際の郭嘉との会話が面白過ぎる。
三国志なのにこのノリでいいのか!?
イケメン武将や軍師たちが、色気たっぷりで個性的な男性ばかりなのもいいですねえ。女性の読者には大事なことです!
愛すべき女性キャラもいますよ。
もう一人の転生者が、三国志も乙女ゲームもまったく知らない子で「お姉さま」と懐いてくるのですが、このぶっ飛んだキャラが妙に癖になるというか、可愛く思えてくるのが不思議です。
本当の三国志と乙女ゲーム〝ロード・オブ・三国志〟の違いをわかりやすく説明してくれるので、三国志の勉強にもなります。
特に、歴史上の人物たちのことをエピソードを絡めて面白おかしく教えてくれる「女軍師・甄嘉のやわらか人物評」が最高です!
歴史が苦手な受験生、集まれ~!と言いたくなります。
ぜひ、この作品を「三国志」へのとっかかりにしてください。
もちろん、笑える作品を探してるひとにもお勧めします!