第2話再会

あの出会いの日、俺たちは、お互いの再会を喜ぶあうように抱き合った。

サツキ:「アキラ、メールしても全然返してくれなくて嫌われちゃったと思ったよ」

その言葉を発したサツキの目には、少しだけ涙が見えた。

俺は久しぶりに再会したサツキから言われ、あの日のことを思い出した。

俺は、「大学受験」を受ける前日まで、サツキとはlimuを通じてよく話していた。

その際に、サツキからこう言われていた。

サツキ:「アキラ!受験終わったらさ、二人で旅行行かない?絶対たのしいよ!!」

アキラ:「ったくよ~、サツキってマジいつも唐突だよな(笑)ま、面白そうだけど」

その会話以降、俺は大学受験に失敗し、サツキからのメールは来ていたものの、俺は無視をしてしまっていたことに・・・

アキラ:「ごめん!サツキ。俺大学受験失敗してさ、自分に自信がなくなっていたんだよな。」

サツキ:「そうならそうで!早く話して!ほんとに落ち込んでたんだから!」

その時のサツキの顔は凄く真剣で、顔が膨れるように怒っているようにも感じた。

再開後、俺たちは他愛もない会話をしながらお互いの帰路に着く。

サツキ:「じゃ、私こっちだから、今日メールするからちゃんと見てよ!」

アキラ:「うん、分かったよ」

その言葉を聞いたサツキは、ニコニコと笑顔を見せながら家に帰っていた。

俺は、その後一人でふとあの日のことを思い出しながら、自分の家に帰る。

その夜、サツキからメールが届く。

サツキ:「アキラ!明日の夜、私と1日デートだからね!断ったら今度こそ縁切るし

もうアカウントも消すよ!」

アキラ:「おいおい、急すぎるよ!俺デート用の服なんて持ってないよ」

そう、アキラは、生まれて20年「女の子とデート」なんて行ったことはないのだ。

アキラの心臓は激しく鼓動する。

サツキ:「断ったら、どうなるか分かってるよね??」

俺は、その圧に負け

アキラ:「行きます。」

その言葉を送り、ベットで眠る。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る