第50話

誰よりも美しく気高く、優しく・・。



それはいつも私がそうありたいと思っている理想の私。





だって私は律の奥さんになって貴宮の姐さんになるんだもの。



幼い頃から決められていたのだもの。





「ありがとう。私、もう泣かない。」





何かが吹っ切れたように葵を見上げれば葵は誰よりも綺麗な笑みを私に向けてくれた。

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端役の気持ち 凛子 @masakiyo

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