第8話

たった二つだけど小学生と中学生の差は天と地ほど違う。



どんなに頑張って着飾っても、学生服には敵わない。



そう思わせるものが制服にはあって。





「そんな怖い顔をするなよ。律に嫌われるぞ

男には男の事情があるんだからよ。

お前は素知らぬ顔でデンと構えてればいいんだよ。」




男の事情って下半身の事情じゃない。




まぁ、たしかに小学生の私じゃ無理だけど。




「律は特定の女は作っていないぞ。全部性欲処理の遊びの女だ。」




薫なりに慰めているのか。



妙にあからさまな物言いに眉を潜める私。






「あれでもお前にちゃんと義理だてしてるんだからよ。

親父なんかそこらじゅうに愛人がいるんだからな。

兄貴だって女遊びが激しいし。」






なんで話がそこまで行くんだか。

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