第5話:コーヒーに映すたま風魔方陣

【ひとこと紹介】

★★コーヒーに映すたま風魔方陣

季語:たま風


【レビュー】

 亡くなった人の分まで席や食事を用意することは、よくある話。ただそれが、コーヒーとの取り合わせであるということ。

 コーヒーから想像するのは「苦い」・「成長」・「変化」。大人になることによって、変わることもあれば、そのままのこともある。

 飲まずに用意した居ないはずの彼女のコーヒー。砂糖やミルクまで混ぜる優しさが、少し猟奇的な雰囲気にも感じてしまい、空想の人なのでは



【メモ書き】

 コーヒーの句には、何度か挑戦しているが、これまでも中々上手く詠めていない。「苦い」・「成長」・「変化」だけでは、あるあるの凡人発想。それとは違う発想で、かつ共感出来るとなると難しい。

 今回は、コーヒーに混ぜたミルクにスポットライトを当てる。喫茶店で、彼女の分までコーヒーにミルクを入れて混ぜることはない。ミルクの量や混ぜ方や順番は、個性が出るところ。

 作品として意図したところかどうかは分からないが、そんな違和感が閃きのきっかけであり、そこから発想を飛ばした。

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