第18話 アダンクラン大増員

「トーラ、クラン員全員招集して! 大会議室で待ってる! ベクトラさん、兄さん達も着いて来て」



 殆ど待つ事無く、全員が会議室に集まった。

(あれ? 気になるおばさんが居るよ?)


「この度、冒険者ギルドのベテラン職員ベクトラさんがアダンクランに入ってくれる事になりました! これからクラン運営と冒険者ギルドとの連絡などやって貰います! トーラ以外知らないと思うが、僕の右からクダン兄さん、ケダン兄さん、コダン兄さん、それからムダン兄さん、全員僕の兄さん達で、冒険者登録済ませアダンクランに入る事になりました! 4人はクダンパーティーを組む事になります」


「アダン? クダン兄達マジ冒険者するつもり?」

「当分は皆の負担が増えると思うが、指導宜しくお願い!

 ……トーラ? 魔法使い採用したの?」

 トーラとセインと一緒に並んでる、おばさんが気になってた。


「紹介する良い機会! アダンパーティー新メンバー、魔法使いのフデさんです、ソロで活動してたCランク冒険者よ!」


「ソロに限界を感じて居た所、強力な前衛が揃ったアダンパーティーの噂を聞き、クラン入のお願いしたところ気持ち良く採用して頂き感謝して居ります」


 フデおばさん、結構確りした挨拶してる、人は見掛けに寄らないね、僕が言える立場じゃ無いけど。


 兄達にも挨拶させて、歓迎会を始めた。

 勿論料理は僕が作ったよ。






 トーラに引っ張られ、冒険者登録してFランク、直後にゴロツキDランク三人に絡まれトーラが殲滅、戦い方を見込まれてDランクに昇格、その夜そのゴロツキ達に夜襲され撃破、奴隷商に売り払い大金を手にいれた。

 セインをその時買った。


 大金が入りメンバーが三人になったので、家を買った。


 半年後セインが12歳になりキルド登録中、依頼失敗で帰還したハルスパーティーの生き残り瀕死状態の三人を治癒魔法で回復させ、セインもDランクスタートになった。

 グラスウルフの大集団を、ギルド依頼で討伐し僕達はCランクに、その後マルメット討伐依頼達成でBランクになった。


スタンピード処理でゴブリンクイーンのプリンを使役、僕はAランクに昇格した。

村を出て8ヶ月しか経って無いのに、激動の日々だったな……。


「あれ? アダン? そのタグAランクじゃない?」

「ゴブリンクイーンを使役してスタンピードを抑えたって、昇格した。

ゴブリン魔石5600個だったそうで、金貨280枚貰って来た」


 ゴブリン殲滅に参加した5人に金貨30枚ずつ渡し、フデと兄さん達に装備代金貨5枚ずつ渡し驚かれた。

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