【のりたま】IT系マリーアントワネットに転生した私がチートで国を立て直す件について
だみんちゃん
プロローグ 『実行時エラー - Runtime Error in Life』
「これが私の最後のコミットになるとは...」
締め切り間際のワールドギミック開発に没頭していたのりたまは、モニターに映る無数のコード群を眺めながらエナジードリンクを煽った。
VRChat界隈では誰もが知る天才プログラマーである彼女だが、
今回の依頼は規模が大きすぎた。
「このままじゃデッドラインに間に合わないかも...でもユーザーの笑顔が見たいんだもん!」
キーボードを叩く音が深夜のオフィスに響く。
彼女の指先から紡ぎ出されるコードは、まるで芸術作品のように美しく、効率的だった。
「おごぼご♡ あとちょっと...just a little bit...」
しかし、その時だった。突如として視界が歪み、意識が遠のいていく。
「コンパイル...エラー...in...Life...」
最後に呟いた言葉は、彼女お得意の駄洒落めいた技術用語だった。
* * *
「...様、王女様!」
「んん...Exception handling...?」
目を覚ますと、そこは見たことのない豪奢な寝室だった。
天蓋付きのベッドに横たわる自分の周りには、18世紀風の衣装を着た侍女たちが心配そうな表情で立ち並んでいる。
「これは...まさか...」
近くの全身鏡に映る自分の姿に、のりたまは絶句した。
金色の巻き毛、優美な顔立ち、そして紛れもない王女の装い。
そして王女の記憶からこの世界、身の上について思い出す...
「私異世界転生してもうた...!しかもこの時代設定...これ、革命フラグ立ってるやつやん!」
前世のIT知識を総動員して状況を分析する。
どうやら今は1780年頃。フランス革命まであと9年。
このまま何も対策を講じなければ、自分は断頭台の露と消えることになる。
「でも、ちょっと待て...」
のりたまは早速、自分の体内に流れる魔力を感じ取りながら、心の中でコードを組み立てる。
```python
def initialize_magic_system():
magic_power = get_current_mana()
if magic_power > 0:
print("Magic System: Online")
return True
return False
```
「実行魔導演算・初期化(Initialize Magic System)」
指先から青い光が漏れ、空中に魔法陣が展開される。
「おやおや♡♡♡ 反応あり!これは...プログラムが魔法として実行できる!?」
興奮冷めやらぬ中、侍女が朝食を運んでくる。
豪華な銀の盆の上には、焼きたてのクロワッサンとコーヒー。
「むほほ♡ 美味しそう!...でも、これじゃあ民衆が...そうだ!」
のりたまは立ち上がり、決意に満ちた表情で宣言する。
「パンがないなら...配列を追加すればいいじゃない!
(ArrayList<Bread> breadList = new ArrayList<>();)」
侍女たちは意味が分からず首を傾げているが、のりたまの頭の中では既に改革のためのプログラムが組み上がりつつあった。
「よし!まずは食糧問題から着手して、次に財政改革...そして革命回避のための社会システムを実装していこう!」
こうして、異世界転生したIT界の天才による、前代未聞の改革劇の幕が上がった。
「というわけで...今日からこの国をリファクタリングしていくことにしますw
(国家.java has been modified)」
のりたまの戦いはこれからだ!!
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