エッセイ

レン

何故エッセイを書くのか

何故って、他人の頭の中を覗くのって、面白くない?


「フツウのシャカイジン」をやっていると、他人の頭の中なんて早々覗けない。


「スーパー行っても全部値上がりしてて困りますねー」

「今年は雪が少ないけど、年間の降雪量は変わらないから、後でドカ雪がくるって」

「近くにオープンした韓国料理屋行きました?」


とまあこんな、生活必需的な会話が主となって、せいぜい他人の生活様式がなんとなく伝わる程度である。

こういう話題にうまく返して話題を広げられる人は尊敬するし、更に冗談を言って皆を笑わせなんてする人は、社会人として成功しているんだと思う。

困りますね、そうですね、あはは、くらいしか言えないので、私は社会人として大分つまらない人なのである。だって、考えたってしょうがないことじゃない。それでやっていくしかないのだから。私としてはもっと面白いこと考えていたいし、楽しい想像していたいし。


というわけで、生活必需的で大量生産型の話題ではなく、私自身の思考というフィルターを通して文章を綴ることで、「他人の頭の中を覗くって面白いよね」現象をひとつでも生み出せたらなと思った次第です。


そもそもシャカイジンの頭の中と、発言の差異なんてないのかもしれないけどね。そういう人がいわゆる陽キャで、それはそれでとてもハッピーに生きていると思う。そういう意味でも、明るい陰キャのほうが私は好きなんだけれどね。明るい陰キャというのは、誰とでも明るく人付き合いをしつつも、心は開ききっていないというか、頭をパカーンと覗いたら全然違って面白いというか。


このエッセイで、実際に起こった事実ではなくて、心の思うニュアンスを出来るだけ素直に映した真実を、書けるよう努めたいと思う。それでつまらないなら、致し方なし。ふふっとなったり、少しでも好きだなと思ってくれたら、とてもうれしい。

では、また会えるといいな。

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