第3話 この計画の実行を!
俺はアクアがしっかりついてきていることを確認しながら夜、家を出た。
ん?街の人が俺を見て……いや、これは物陰に隠れながら
俺についてきている駄女神を見ているな……。
てか、あいつなにつけてんの?
サングラスに目口用の3つの穴をあけた紙袋……。
俺は昼のアクアを思い出す。
「今日の夜、サキュバスに見つからない、
完璧な変装をしてくるから、安心していきなさい!」
と自信満々に言っていたが……。
完璧な変装……。
まさかあいつが言っていた完璧な変装ってあれ?
……むしろ目立つわ!
そんなことを考えていると、アクアが俺からの視線に気付いたようだ。
顔は紙袋とサングラスで見えないが、アクアのドヤ顔が見えた気がした。
コイツ本気でこれが完璧だと思ってんのか…って俺に向かって親指立ててくんな!
仲間だと思われるだろ!
このままダンジョンの奥まで行って置いていってやりたくなったが、
後のことを考えるとやめておくべきだな……。
宿についたころにはアクアは見づらかったのか紙袋とサングラスを外していた。
何がしたいんだ。コイツは。
宿の前にいた男性冒険者たちにアクアの居場所を指差して伝え……
「いつもやってるって感じを出す!お願いな!」
小声でそれを伝え、宿屋に入った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます