ある大学生ホワイトハッカーの華麗な活躍
- ★★★ Excellent!!!
大学生の蒼真は、裏の日本政府に雇われたホワイトハッカー。
コードネームはブルー。
そんな蒼真の元に突然、自分のクローンAIを名乗る少年がコンタクトを取って来て———— のっけから、目が離せない不穏な展開。
白黒の双子のAI、モノクロのイメージの中で蒼真が巻き込まれていくのは、鮮血も滴るどす黒い動き。
それでも鮮やかな空の色、フランス語の暗号の得体の知れない雰囲気も相まって、不気味なのに美しい切なさを感じるほどでした。
バッドエンドを覚悟したのですが、ハッピーな読後感も好みです!
不思議な白昼夢を見たような感覚の作品でした。