夏休みの宿題が偶然遺していたのは、恐ろしい事件の記録だった。

物語は、基本的に主人公の書いた『日記』によって進行いたします。

ひらがなばかりなので、若干読みづらいのもリアルです。

それは夏休みの始まりから、『終わり』までが書いてあったのですが、
物語の終わりで、

この物語の主人公たちが悲しい事故で亡くなったことを仄めかすニュース記事が貼られて終わります。








……






これだけならばただの怖い話ですが、
この物語の『本当に怖い部分』は、おそらく、語られていることより『外』にあるものでございます。

先ほど申した通り、日記は夏休みの『終わり』までが書かれており、
物語の最後の事件にこの主人公が被害に遭ってしまったとしたら、
この日記の『ある1日の記録』が残っているのがおかしい……ということになってしまいます。


やはり同姓同名の別人だったと解釈するのも、まあ一つの見方なのかもやもしれませんが、
この主人公を取り巻く家庭環境を加味すると、実に悲しい物語が浮かんできませんか……?




お勧めいたします! ご一読を!……