あそびあびきょうかん

第1話『あそび、あびきょうかん』

電車に揺られ揺られ。最終電車

『ごめんね、ごめんね。…貴方もここまで頑張ってきたのに…。』

……張り上がったお腹を見つめながら橋へ向かう

『…私があんなことしなきゃ、貴方もここまで来なかったのにね』

お腹の中のもう1人と女性は橋へと着く

『ごめんね。世界…また上で』

橋から飛び出した

その時だった…！頭の中が苦しくなり…いつの間にか中に浮いていたの…！

…時間が止まったんだ…！

『……え？…なんで…ｯ落ちないの…？』

…脳内から声も聞こえたの

《…ねぇ過去に戻らない？》

『……過去？…それより私はｯ』

その声を遮るように話を進めるなぞの声

《…過去に戻ったらそんな体にしたアイツを…復讐出来るんだよ？》

『……えｯ？』

驚きだ。そりゃ過去に戻り復讐が出来るなんて聞いたら…

だが損をするより得だ

《ねぇねぇ…どーするの～？》

『…お願い』

『過去に…戻して…！』

《い～よ～！でも条件が一つあるの～》

切羽詰まった声で

『そんなものはいいの…！はやく…！』

《…じゃあこれだけね？…復讐相手以外は殺さない事》

『勿論…！』

にこやかにそう言った瞬間。視界が歪み歪み

こころがぽろぽろとされていく

そして声がした

《 で は 良 き 復 讐 ラ イ フ を ！ 》

目を開けた時。そこは高校の教室。そして

『……え？』

憎き、担任だった