異世界から戻ったオッサン強力なスキルと魔法で無双する

ゆうさぎ

第1話 自殺と異世界

目を開けると落下中の俺は、下に黒いアスファルトの地面が見えた。


実際には3秒も無い時間なのに、色々な思い出や、これからの事を考える時間があった。

これが走馬燈なのかな?


俺はマンションの屋上から飛び降りたと、同時に異世界へと転移した。

それから異世界で沢山の経験をして、今ここに戻ってきた。


普通なら地面に激突して脳漿炸裂ボーイとなり、いや脳漿炸裂オッサンか、明日の朝刊に小さく載っていたかもしれない。


普通ならそうだ。


沢山のスキルや魔法を使えるので、地面に当たる前に色々な選択肢から選んだ、慣れ親しんだダメージが無くなるスキルを使う。


ドスッ、、、大きな鈍い音と共に俺は頭から、アスファルトの道路へ着地した。

頭から地面へダイブしたはずなのに、傷1つ無い。

地面のアスファルトは、俺の頭が当たった場所に、亀裂が出来ていた。


俺は異世界で手に入れたスキルを使っていたので、何事もなく立ち上がり、地球に、日本に帰ってきたのを暫く地面の亀裂を見て噛み締めていた。


『ただいまなのかな?』


地球に居た時は死のうとしてたが、今は生きる気力が充実していた。


さてと、異世界で知り合った親友を待つ間はゆっくり東京を楽しむか。

余裕がある。


スキルで食料や物を出せるから、衣食には困らない。

だけど日本の現金を持っていないから、財布には数十円しか入っていなかった。


AR表示で通販サイトが出てくるスキルで、海外の記念金貨を100枚ほど、手元に出してみた。

これを質屋で売って、お金にするか。


日本の東京って、こんな綺麗な街だったのか。

寂れた人通りの少ない団地なのに、色鮮やかに見える。

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