1話 秘密
実はオレ・・・誰にも《絶対に》言えない秘密があるんだ。
まぁ、そもそも”秘密”って言うのは誰にでもある一つや二つと思ってるだろ?
大体の人はその誰にも言えないから”秘密”ってだけで終わるんだ。
それとは反対にバカな奴もいて”本当は秘密なんだけど・・”って自分から秘密を自慢話に変える人も少なくはないだろ。
オレはそんな事をこう言う奴らに言うんだよ。
”秘密じゃねーよ。たんなるバカ話だろーが!”ってね。
時々、カチンとこない?!
だってだってよ~、オレみたいに言えずに苦しんで、ずーーっと”その秘密”にいつも悩んで困っているのが可哀そうだと思わねぇ?
まぁ、だからオレもその秘密をここだけの話で言いたくなったんだ。
だから絶対に”オレ様をバカにするなよ!!”
しいていえば・・それは自慢したくても絶体絶命で、
それもだぞ!!その悲境最悪って言うのが、まだオレが6才の時だったんだよ。
本当に言いにくいんだが・・・
その時はオレ自身がガキ過ぎて《その意味が分からなかった》悲しんで良いのやら?嬉しいコトなのか⁉
いや・・・
これはきっと”誰にも言っちゃいけない事”だと感覚的に知ったから、今日まで誰にも言えなかったんだ。
【だから、お前らもオレの秘密を絶対に誰にも言うなよ!!】
例えそれが、その人にとってサイコーに嬉しい事だろうと思っても、オレにとっては最悪の場合って思っているんで。
まだ6才だったオレ・・
今考えれば・・・
あの日は最悪の出来事の始まりだったんだ。
実は・・
実はオレ・・・
年下から生まれて初めて”愛の告白”をされたんだ。
《どーだ?驚いただろーが!!!》
でもな、その時思ったんだ。
なんとなくなんだが・・絶対に一生忘れてはいけない気がしたんだよ。
それが原因で、その時の告白は次に進むに必要な告白だったからだ。
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