残夏の絶唱

あの夏の残響に脳を焼かれてから、あれ以来何度同じ季節を繰り返したのだろうか もうその人の面影すら思い出せないほど記憶は摩耗し、真っ二つに裂傷した心の臓は、己の生命を終わらすことを望んでいる 報われない人生何百回目の永劫回帰 今すぐ貴方が与えてくれた赤い果実を頬張りたい

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