脚本書き

誰しもが加害者と被害者になりうるこの世界で 生きることが悪だとするなら この舞台を創った存在はとんでもない悪党だ 一発顔面に拳をお見舞いしたい所だが 相手の土俵に立った時点でそいつにとっては良いおもちゃ


ならば 人形舞台を壊すのでも無く 抜け出すのでもなく 脚本を自分で書き換えて 自分の理想となる未来を想い描こう 創造を超えた先の世界を 人は理想と名付けたのだ


憎しみでもなく忘却でもなく 人に必要な行動は憎愛の昇華であると かの哲学者の言葉を 未完成な僕は飴玉のように摘んで 自らの幸福とする

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る