第22話 気を悪くしなければいいんだが?


 かかか、カップルだなんて、当真くんは男だぞ?

 たしかに可愛いくて、優しくて、気が利いて、俺と話が合って…………いやいや、なにを考えてるんだ? 当真くんにこんなことを考えている俺の心を読まれたくない。


「んふん、んーッ」

「やばッ」


 咳ばらいをすると、カウンターの女の子達は空気を読んでコチラを振り返るのをやめてくれた。


 ──まったく。当真くんが気を悪くしたらどうするんだ……え?


 顔が桃のようにピンク色になった当真くん。なぜかテーブルにおでこをペッタリくっつけている。


『ゾクッ』





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